店舗内装工事に
かかる費用
アパレル・雑貨店・カフェ・居酒屋・美容院
店舗工事の
予算・費用について
店作りやリフォームで一番予想がつかないのが工事予算・費用ではないでしょうか。店舗工事費用の予算は、既設建物の状態や業種業態により千差万別で一概にはいえませんが、一般的な数字は、最寄り品・買い回り品の店舗で坪単価20万~30万円、専門店で40万円以上と言われています。予算の目安として、一例を挙げて説明いたします。下表は、ある専門店が商店街の木造2階建ての古い店舗の内外装をすべて撤去して、新装開店(リフォーム)したときのものです。
店舗工事の予算・費用を検討する上で、気をつけたいのは設備工事です。現場をただ見ただけでは、解らないことが多くあります。例えば30坪くらいの美容室の場合、セット面を7~8か所とるとすると、電源回路がドライヤー等で10回路、クーラー照明具等で10回路で20回路最低必要ですが、以前の店舗が物販店なら10回路もあれば十分です。回路を増やすのにキュービクルが近くにあれば、10~20万円で済みますが、キュービクルに容量がなければキュービクルを取り換えるには100万円以上かかるでしょう。意中の物件が見つかれば、早い段階で専門家に相談されるのがいいでしょう。
横にスクロールでご確認いただけます。
工事項目 | 数量 | 坪単価 | 金額 | 備考 |
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解体工事 | 20坪 | ¥40,000- | ¥800,000- | 解体の範囲によって、金額に開きがあります |
外装工事 | 30㎡ | ¥50,000- | ¥1,500,000- | 仕上げの程度で単価が変化します |
内装工事 | 20坪 | ¥300,000- | ¥6,000,000- | 什器工事も含んでおります |
電気工事 | 20坪 | ¥100,000- | ¥2,000,000- | 最近ではほとんどの照明器具はLEDの光源で作製されています。 イニシャルコストは少し高価になりますが、ランニングコストは安価です。 |
空調工事 | 20坪 | ¥80,000- | ¥1,200,000- | |
什器・サイン工事 | ¥1,500,000- | 路面店でポールサインなどが 必要な場合は金額が倍増します。 |
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給排水工事 | 0 | 0 | ¥0- | トイレ工事が高価になるため中止 (物販店のため特に必要なし) |
経費 | 10% | ¥1,200,000- | ||
合計 | ¥14,200,000- |
事前現場調査が重要
現場調査がとにかく必要です。目に見えないところ、特に設備工事に関係することは専門業者が現場を見て状況を判断することにより、早い段階で費用のかかる点を見つけることができるのです。たとえば、郊外店で以前物販店を飲食店にする場合、下水処理で浄化槽を10人槽を50人槽に変更する必要が出てきます。50人槽すなわち合併処理槽が必要になり、これだけで数百万の工事費用が必要になります。ですから、現場調査に建築、電気、空調、給排水の専門業者の同伴して、調査することが大切です。
工事区分と店舗工事の
工事予算
(※工事区分|用語集参照)
工事区分で一番重要なのは、店舗工事(C工事)の工事金額がこの工事区分で大きく変わってくることを理解することです。内装工事(C工事)で苦労して仕上げ工事を節約して減額工事を検討しますが、デベロッパーと交渉してC工事のある部分、例えば空調工事の屋外工事をA工事でしてもらうなどすれば、意外と簡単に節約できることができます。そこでこの工事区分表の理解とほかの事例の工事区分を知っていれば、デベロッパーへの交渉が楽になります。またB工事の工事金額がいつも、問題になります。出店する商業施設の施工ゼネコンが大手のゼネコンであれば、B工事が10坪の店でも100万円を超えることも珍しくありません。B工事の工事区分も出店時の出店条件で詰めておくことが重要です。
店舗工事と
コンプライアンス
最近店舗デザインで、よく相談を受けるのが店舗工事におけるコンプライアンス(法律遵守)です。コンプライアンスは事業経営で基本的な事項です。一級建築士の資格を持った設計士に相談するのが、一番安心です。たとえば物販店を飲食店に変更する場合、用途変更など確認申請や消防署への届出が必要な場合があります。スケジュールや工事予算・費用に大きく影響します。早めのご相談をお勧めいたします。
店舗工事の
各工事の予算・費用の
注意点の説明をします
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飲食店
既存の店舗をそのまま使用できれば問題ないのですが、解体・撤去が必要な場合があります。撤去工事でも、天井を解体するのか、また床のコンクリートまではつるのかによって費用にも大きな差が出てきます。床まで撤去するのであれば、坪単価4~5万円の予算を見ておく必要があります。また天井の解体がなければ坪当たり1~2万円で十分でしょう。上の工事では外装、2階の床の一部撤去と1階の土間撤去がありましたので解体工事の費用に80万円かかりました。
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外装工事
(ファサード工事)仕上げ材料やサッシュの大きさや種類によってかかる費用もずいぶん変化しますが、ファサードの面積に比例して増加します。角店などのようにファサードの面積が広い店舗では、(店の広さ×坪当たりの単価)で施工金額を算出するには危険があります。サッシュ工事では、平米当たり4~5万円位は必要です。また入口を自動ドアにする場合は、エンジン、機械で30万円くらい必要です。リフォームで外装工事をそのままで内装だけ改装するケースをよく目にしますが、顧客に訴求するためには、是非この工事にある程度の予算・費用を取ることをお勧めします。
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内装工事
床、壁、天井の状態により、また仕上げ材料や店舗デザインにより予算・費用は大きく変わってきます。天井、壁を下地から造る場合は、平米当たり3.4千円、また床にモルタル等の下地が必要な場合は平米当たり6千円の予算を見ておくと良いでしょう。また仕上げ工事については、壁・天井のクロス貼りならば平米当たり1.5千円、床仕上げがビニールタイル貼りならば平米当たり4千円もあれば十分です。ですから店舗改装の際に、表面の仕上げを替えるだけならばそんなに費用をかけずに新装することが可能です。
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電気工事
電気工事は、物販店の場合、ほとんどが照明工事となりますが、照明器具は、最近ほとんどLED化が進み、単価も以前に比べるとだいぶやすくなりました。ダウンライトやスポットライトも1万円から2万円で手に入るようになりました。そして器具の取り付け代は一灯当たり5千円~1万円位です。電気容量を多く必要とするファーストフード店や美容室については、前もって電気容量をチェックする必要があります。建物の電気設備を替えるとなると、それだけの費用で200万円以上になることも稀ではありません。
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空調工事
店舗工事で、空調工事の一般的な目安として、10坪の店舗で2馬力の空調機が必要ですから、10坪あたり50~60万円と考えれば間違いありません。換気工事やダクト工事が発生すれば工事費は割り増しされます。またショッピングビルなどに入店する場合は、B工事で同額くらいの費用を請求される場合が多いようです。
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給排水工事
トイレは物販店では特に必要ありませんが、飲食店・サービス店には必要です。排水は何処でも配置できません。またはつり工事や床上げ工事が発生することもあります。工事の内容によりますが、高額な予算・費用を計上する必要もあります。
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経費
これは、店舗施工業者の営業経費ですが、総工費の10%~5%の割合で計上されるのが普通です。この額がよく値引きの対象となります。
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設計料
設計費用の算出方法については、設計事務所によりまちまちですが、工事費の5~10%と考えればよいでしょう。設計施工の業者でも10%~5%の割合で計上されるのが普通です。
詳しくは店舗デザイン料のページをご覧ください。
店舗内装工事の
見積もりチェックリスト
店舗工事で入札をすることが多いと思いますが、なかなかA社B社C社の見積書をただ比べてるだけでは、何が高くて何が見積もり落ちなのか見つけるのは難しいはずです。私たちプロでも見落とすことがよくあります。そこでお勧めするのが見積もりチェックリストを作成することです。解らないことは業者に徹底的に聞いて理解してください。これをいい加減に処理していると、結局施工業者の言いなりで、工事に入っても解らない解らないで終わってしまいます。見積もりチェックリストの例をダウンロードしてみてください。
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