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LOHAS
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ロハスとは
LOHASはとはLOHAS= Lifestyles of Health and Sustainability の頭文字をとった略語で、健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイル「LOHAS」(ローハス/ロハス)のことです。言葉の順番として、はじめにライフスタイルがあって、次に健康、そして持続性可能な(環境)となっていますが、実はここに重要な意味が含まれています。まずライフスタイル志向であること。ではどんなライフスタイルかというと、「健康に配慮する」わけです。例えば、毎日摂っている食事の内容や食材の選び方にこだわりを持つことだったり、自分の体調をよく把握して自然療法を利用するだとか、誰よりもかわいい自分や家族が元気でいきいきと暮らすことに心を配る、ということです。ちょっと極端な表現ですが、ある意味で、最初は利己主義的なマイメリットから始まっている。それから発想を広げていくと、次の持続性可能な(環境)へと自然の流れでつながっていきます。愛する人に、できるだけ危ないものを食べさせたくない、できるだけ危ない環境にさらしたくないと誰もが思うでしょう。このようにLOHASは、まずは自分のメリットから始まって地球環境にまで視点を広げていく、という志向なのです。 エコやグリーンコンシューマーにはなりきれない
「環境を志向する」というと、エコやグリーンコンシューマーとどう違うのでしょうか?最も大きな違いは、視点の置き所です。地球環境はは今、温暖化やオゾンホールで逼迫した状態にある。なるべく消費を控え、仕方なく買うならばせめて3R(リデュース、リユース、リサイクル)の製品を選びましょう、と言った具合です。これでは何だか、自分からものすごく離れたところにある「地球環境問題」から眺められてる感じです。これでは、グリーンコンシューマーと言う考え方は、万人に受ける発想と言えません。 一方、LOHASはもっと利己主義的で、自分から発想し、考えていくスタイルです。現代社会で暮らしている以上、どんな人でも必ず消費するものだから、頭からそれを否定しません。どんな企業が、どんな方法で、その製品を作っているのか。対象は、無農薬・無化学肥料の野菜でも、オーガニックコットンのTシャツでも、自然素材の建材でも、何でもいいのです。
LOHAS STYLE(ローハス/ロハス・スタイル)
アメリカの雑誌「LOHAS Journal」では『今までマイナーと考えられてきた LOHAS スタイル は、今や主流である。』と表現しています。
調査によれば、米国成人人口の30%、約5000万人以上がLOHAS を重視する消費者であり、米国での市場規模は2268億ドル(約30兆円)全世界では5400億ドル余にのぼる、と発表しています。
その消費者イメージは…
■ 環境にやさしいライフスタイルを心掛けている。 (例えば、商品の選択をする場合、価格よりも性能が良い、環境に優しい、デザインが良いが判断の大切なポイントと考えている。)
■ 持続可能な経済の実現を願っている。(例えば、地球環境に負荷を掛けない、風力発電等の自然エネルギーの活用、サスティナブルな農業、地球温暖化の防止、エネルギー源の水素化の実現など)
■ 予防医学・代替医療を心掛け、なるべく薬に頼らない。(例えば、運動、食育、医学についても気に掛けている。)
■ ヘルシーな食品やナチュラルなパーソナルケアー製品を愛用している。(例えば、有機野菜や化学添加物の少ない食品を選び、自然系洗剤等を使う。)
■ 自己啓発のために投資する。 (例えば、異文化との接触、ヨガや習い事、友人関係への時間投資)
ロ・ハウス構想
国土交通省、経済産業省及び環境省は、少子高齢社会や地球環境問題などの環境変化に応えながら、快適で美しく、スマートな暮らしを目指すロハス(LOHAS:lifestyle of Health and Sustainability)なハウス、「ロ・ハウス構想」推進を目的として、学識者や産業界実務者などから構成する「ロ・ハウス構想推進検討会」(委員長:武蔵工業大学 岩村和夫教授)を2006年7月に設置した。以来8回にわたる検討が行われ、今回報告書が取りまとめられた。
構想の原点は、快適性と環境配慮の両立のため、様々な仕組みや技術を活用し、快適で環境に優しい住生活の実現を目指すもの。背景には、エネルギー消費量の伸びが顕著な家庭部門での省エネルギー対策が挙がる。 基本コンセプトは、家庭でのエネルギー利用を総合的に捉え、我慢でなく快適な暮らしを維持しながら省エネを進めていくもの。そこで必要な断熱、住まい方に見合った設備・機器の装備、自然光や自然の風を取り入れていく“健康で快適な暮らしと、省エネ性・地球環境への配慮を両立させる住まいモを総称して「ロ・ハウス」を提案する。
「ロ・ハウス」普及の課題と提言
A.コンセプト・イメージの共有
課題は住宅の環境・省エネ対応についての、供給者・消費者双方に本質的な概念やイメージの未共有。そこで同構想の実感をもった理解により、住まい手の積極行動へ訴求していく。
B.省エネ性能に関する情報提供・共有の基盤整備
住宅性能の「可視化」「格付け」「表示」等による明確な情報伝達で、高い省エネ性能住宅の選択を新築・既築共に促すことが重要。
C.新たな省エネ性能の評価手法の開発
総合的な評価手法の開発が必要。実使用効率に則した性能評価などの配慮が必要。D.省エネ住宅の普及を促進するインセンティブ
性能の高い住宅対するインセンティブの活用も課題。
ロハウス構想では、「快適性と環境配慮を相反するものではなく両立するものととらえ、様々な仕組みや技術を活用して、快適で環境に優しい住生活を実現していこうというのが原点」としている。家庭でのエネルギーについては「我慢するのではなく快適な暮らしを維持しながら省エネルギーを推進していくという問題意識の下、必要な断熱が施されること、住まい方に見合った設備・機器を備えること、自然光や自然の風などを採り入れること等」により、健康で快適な暮らしと、省エネ・地球環境への配慮を両立させる住まいを提案しているわけだ。
ちなみにこの報告書には、「その基本は、熱、光、香り、肌触り。五感を通して外界と呼応する住まいです。自然と向き合う暮らしです。」と、これまでのお役所発行の報告書とは趣を異にする、雑誌のリード文のような前文が掲載されている。ロ・ハウスは、これからの住まいのキーワードになりそうなので、覚えておこう。
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