HOMEトップページSHOPPINGMALL商業集積大阪ミナミの商業集積の変化と中心市街地活性化>3.なぜ今、南船場・堀江なのか

大阪ミナミの商業集積の変化と中心市街地活性化 3

1.はじめに

2.ミナミの商店街の歴史と変化 

.何故今、南船場・堀江なのか

 3_1新しい店舗の分析

  南船場のセレクトショップ

  南船場のレストラン・カフェ

  堀江のセレクトショップ

  堀江のレストランカフェ

  南船場・堀江の新しいセレクトショップやカフェ、レストランの特徴 

 3_2商品・サービスの分析

 3_3店づくりの分析

 4_1プロモーションの分析

 4_2集積型商業施設(ハコモノ)への飽き

 4_3路面店のメリット

 4 4路面店とビルインショップのメリット・デメリット


大阪・神戸・京都の店舗開業、店舗内装工事、リフォームのご相談は、 一級建築士で中小企業診断士の吉川正勝が、無料にて親切に対応いたします。
大阪商工会議所・神戸市産業振興財団・公益法人京都産業21に登録、アドバイザーとして、中小企業小売店をサポートしております。安心してご相談ください。

案内バナー

3. 何故今、南船場・堀江なのか

 何故今、南船場・堀江に新しく若者のショップが増え続けているのだろうか。ただ心斎橋筋やアメリカ村よりも、家賃が安いから、ただそれだけなのだろうか。商品構成,店づくり、プロモーションなどの視点から分析することによりそれを明らかにしたい。

3_1新しい店舗の分析

 南船場・堀江の新しい店舗を、よく調べて見ると、心斎橋やアメリカ村の多くの店舗とは、明らかに違った特徴がある。それは、その店のマーチャンダイジングポリシーが明確に、商品・サービス・店づくりに表現され、差別化が図られていることである。例えば、アメリカ村の古着ショップは、ボリューム陳列の店ばかりで、どの店もみな同じみえる。店づくりもサインだけ大きく掲げ、店内は蛍光灯で、壁はクロス仕上げまたはペンキ塗りで、簡単ある。立花通りの古着ショップは、平台に一枚づつ丁寧にディスプレイされ、店づくりも吹き抜けを設けたり、天井を高くし、ペンダント照明により、ムードを演出している。南船場・堀江の新しいセレクトショップやカフェ、レストランの特徴を下表にまとめてみた。

南船場のセレクトショップ

店名

業種

大きさ

特徴

ハックネット

10坪

デザイン関係の洋書の専門店 親切に説明付きで販売

白壁でガラスの大きな入り口

AMI,RX

時計

20坪

ROLEX専門店 ガラスの個室にて背客販売

デザインされたショーケース やさしい間接照明

チャオパニック

カジュアル衣料

40坪

カジュアルショップチェーン店 長堀通りに面した壁に

目を引くイラストと外装の板貼りが印象的

45RPM

レディースカジュアル

40坪

ヤングレディース専門店チェーン スケルトン天井とお洒落な家具

ドレイテリア

レディース・メンズ

40坪

使い心地のよい永遠の定番を、

洋服だけでなく雑貨もそろえる

ゴシック

古着

40坪

アメリカだけでなくヨーロッパ物やオリジナルなリメイクアイテムも取り揃える 量感陳列ではない

店舗デザイン 南船場

南船場のレストラン・カフェ

店名

業種

大きさ

特徴

SOLVIVA

レストラン

120坪

店の前には、浄水器の塔があり オーガニックグルメレストラン 店内の天井一杯のイラストは圧巻

ガーブ

イタリアン料理

200坪

倉庫を改装して,ユニークな空間演出がなかなか 外部にガーデンがあり、塀の上に白いパラソルが頭を見せる

シャンティシャンチイダイニング

インド料理

 

ピンク一色に、ペインティングされた外観が目を引く。二階のテラスに見える黄色いパラソル

アマークドパラディ

フレンチ

 

オープンエアな開放感、オリジナルメニューを黒板で告知

シュビドゥビダイニング

イタリアン料理

30坪

青いテントにアルミのガーデンチェア

堀江のセレクトショップ

店名

業種

大きさ

特徴

ベッドボーダー

バック

10坪

東京原宿で絶大な人気を誇るバック専門店 大阪に初登場ユニセックス中心 ダンカーアクセも人気

APC

ヤングレディー

ヤングメンズ

50坪

50坪

原宿で人気のショップが3年前にオープン この店は谷花通りのセレクトショップの始り

n°44OSAKA

レディース

メンズ

 

東京発の好感度セレクトショップ タータンチェクや千鳥格子で「パターン・オン・パターン」を提案

アグラ

雑貨

15坪

タイやインドネシアの家具や雑貨、日本の作家の小物等、アジアンエスニック雑貨を品揃え

ディーテル

雑貨

30

カラフルでシンプルな雑貨

 

堀江のレストランカフェ

店名

業種

大きさ

特徴

ミュゼ大阪

イタリアン

30坪

堀江公園に面して、天井高の高い吹き抜けの空間が心地良い。この建物が堀江のランドマークとなり、お洒落な若者のデートスポット

カフェシャボン

カフェ

50坪

木造の倉庫を改装した梁むき出しの高天井のインテリアとスノッブな什器がマッチしている。

カフェレストラン チャオルア

ベトナム料理

50坪

旅行や雑貨でも、今ベトナムが話題を呼んでいるが、ベトナムヘルシーメニューが豊富、竹の人力車や藤の什器が異国情緒を盛り上げている

タイル

韓国料理

80坪

鉄骨のタイル工場を改装して、2000年秋にオープン 大きなカウンターの中の稲のオブジェが新鮮で都会的な雰囲気はまるでニューヨーク 食器・箸が金物で珍しい

■南船場・堀江の新しいセレクトショップやカフェ、レストランの特徴

1.ショップコンセプトやオーナーの拘りが個性的で魅力的

2.商品構成・サービス内容を徹底的に研究、差別化

3.店づくりやディスプレイ、コンタクトパーソンまで、コンセプトを繁栄

4.若いオーナーやクリエイターの活躍

 3_2商品・サービスの分析

 セレクトショップとは、そのショップのオーナーの感性やショップコンセプトにより、選りすぐりの商品を集めたショップのことである。従来の品揃えショップと違う点は、オーナーの思い込みや拘りが強烈であることから、他店には真似の出来ない商品構成で、世界中から商品を集めたり、自社のオリジナル商品を開発して、差別化・個性化を打ち出している点である。

例えば、南船場の「AMI・RX」は、ロレックスの中古品からレアー商品および人気の新商品まで、集めたショップで、すべての商品をショーケースにいれて陳列している。そして接客はガラスの部屋でゆっくりと応対している。また堀江の「ヘッド・ボーダー」では、ベーシックでなおかつ機能的をコンセプトに、自社でオリジナル商品を開発したり、ダンクアクセを輸入して商品構成している。今やこの店の商品は、お洒落な若者の必須アイテムとなっている。「アグラ」は、アジアンテイストの店舗デザインでリラクシン雑貨を、中心に商品構成して、タイ・インドネシ堀江 セレクトショップア・中国などアジア各国からインテリア雑貨を集めている。飲食店の「チャオルア」は、今旅行や雑貨で話題のベトナムの料理を提供し、ヘルシーでユニ_クな食生活を提案している。コーヒーもベトナムコーヒーしか扱っていないというほど、メニューも徹底的に拘っている。このような個性的なコンセプトや商品構成のユニークさが、若い人の足を南船場や堀江に向かしているのである。このように、セレクトショップに代表されるショップは、新たな価値観やライフスタイルを提案し、個性的で話題性のあるマーチャンンダイジングで店舗戦略を展開している。   

  

3_3店づくりの分析

 若い店舗のオーナーやクリエイターの拘りや店舗コンセプトが個性的なために、当然店づくりにもそれが繁栄されている。各店が、ファサードからインテリアおよび細かいディテール・ディスプレイまで、拘りがあり、興味を引く店が多い。

 例えば南船場の「チャオパニック」は、外装の2階部分まで鎧状の木とドブズケ(亜鉛めっき)の金物で囲み、長堀側には抽象現代アートのイラストを大きく掲げて、興味をそそっている。インテリアは、スケルトン天井に板張りスラブとし、壁にオブジェをディスプレイするなどして開放感の中に、緊張感を演出している。また「n゜44OSAKA」は、外装のガラスウインドにすべてベージュの布で覆い、ショーウインドには布の巻いたトルソ(人体)を2体並べているだけで、それ以上外から何も伺えない。何か面白い物が有りそうな雰囲気、中に入ると床は、古材のフローリングを赤のペンキで塗られている。大きなアンティーク大テーブルに、チェック柄の商品がここぞ狭しと並べられている。けっしてお金のかかったインテリアではないが、手作りの面白さが什器やディスプレイに施されていて、ユニークである。

飲食店では、南船場の「レストランカフェ・ガーブ」では、倉庫をそっくり自分たちの手で改装して、天窓を突けたり、一部に中2階を造って面白い空間に仕上ている。外部にはガーデンを持ち、それをわざと雑材の塀で囲み内部の様子が解らないようにしている。エントランスでは、大きなスプーンとナイフのオブジェがディスプレイされていてレストランであることを表現し、ガーデンのパラソル付きのお洒落なテーブルがちらっと見える。店内では、吹き抜けや階段、ヨーロッパのアンティーク小物が無造作に配置され、非日常性と気軽な雰囲気を同時に演出している。また南堀江の「ミュゼ・大阪」はロケーションがよく、堀江公園に面した角地に立地して、大阪では見かけないスノッブな雰囲気である。建物から若手のデザイナーが設計して、1・2階吹き抜けで天井を高く大きな窓をとっている。若者はニューヨークの公園横のカフェでお茶している雰囲気をダブラして感じているのかもしれない。このカフェは、堀江のランドマークとして、デートスポットとして、人気のショップである。北堀江の「カフェ・シャルボン」は、以前木造の倉庫だったのを改装して、カフェに変身させている。木造倉庫トラス組みの梁と現代的なペンタントがうまくマッチしており、スレンレスのサービスカウンターのモダンなデザインが都会的な雰囲気を演出している。このように、昔の建物やロケーションをうまく利用して、店づくりに生かしている。

4_1プロモーションの分析

 南船場や堀江のショップは、ユニークな商品構成や店舗デザイン、またサービスにより若者の話題となりマスコミが取材にやってくる、いわゆるパブリシティーをうまく利用している。ミニコミ誌やファッション雑誌が特集を組んで、またFMラジオでは毎朝ディスクジョッキーが、フリーペーパー南船場や堀江の新しいスポットを紹介している。修学旅行生や若いカップルがガイドマップを片手に、南船場や堀江の界隈を散策している姿は、今や日常茶飯事である。口コミやパブリシティーなど、費用のかからないプロモーションを利用するケースが多いのが特徴である。そしてもう一つが、フリーペーパーやフライヤーと呼ばれる印刷物である。レストランやカフェのキャッシャー付近に、お店の紹介カード(名刺大または絵葉書タイプのもの)や、イベント情報を紹介したカードやチラシを置いて、若者が「あっ、これかわいい!もらっていこ」と持っていく物である。これらは若者の情報源として、重要な役割を果たしている。ミニコミ誌ではそんなフライヤーをゲットするのに、要チェックの店まで紹介している。またレストランやショップの上階を利用してクリエーターの個展を開いたり、若いミュウジシャンのライブを催したりして、新たな顧客の集客も考えている。





4_2集積型商業施設(ハコモノ)への飽き

 日経流通「流通論壇」で近藤直久氏(サントリー不易流行研究所課長)は次のように述べられている。商業施設にも経験価値の創造が求められている。空間を通じて思い出に出来事を提供し、新たな付加価値を見出す方法である。テーマパークのようなハコモノで興奮と刺激を与える仕掛けが、経験価値の創造の決め手と考えられがちだが、

堀江公園2むしろ公園・広場・遊歩道といった無目的な空間が重要だ。集積型商業施設はテーマパーク的なハコモノが多いが、今後無目的な空間を活用し、異世代が一緒に集まる場を模索すべきだ。

 2000年には、大規模店舗立地法の適用前の駆け込み出店が多く、全国で数多くの商業集積がオープンしました。どの商業集積にいっても、観覧車・シネコンを付属させたオープンモールで、同じテナント、ブランド(コムサイズム、ユニクロ、無印良品、フランフランなど)が同じ商品構成で出店を繰り返している。若者にとってもう既に、これらの施設は経験価値を生み出す物ではなくなっているのではないのか。それよりは、南船場の小さいビルの2・3階まで階段を登って小さなブティックでかわいい雑貨を見つけ出したり、堀江公園を眺めながらカフェで食事することのほうが自然発生的な喜びを新鮮に感じられるのかもしれない。テーマパーク的なハコモノで仕掛けられた興奮や刺激を経験するのではなくて、人はそこに安らぎや新しい発見・楽しみの要素があれば集う。南船場や堀江の界隈を散策しながら、以前何も無かった路地に新しいショップを見つけ出したり、公園の見えるカフェでお茶を飲みながら、アメリカ映画の主人公と自分をダブらせることにより、スノッブな雰囲気を経験する。若者は、このような喜びを求めて、南船場や堀江に集まって来る野ではないでしょうか。

4_3路面店のメリット

南船場や堀江にセレクトショップやレストランカフェが、新しく次々とオープンしているが、それは、アメリカ村や心斎橋に空きスペースが無いわけではない。むしろ最近の小売店の売り上げ不振や大型店の郊外化により、空きスペースは増加する傾向にある。確かにアメリカ村や心斎橋の立地のよい路面店には、空き物件は皆無である。空きスペースは、集積型商業施設の2・3階部分や間口の狭い奥の区画に集中している。そこで路面店のメリット・デメリットを、集積型商業施設のビルインショップに対比して考察してみたい。

まず、第一に家賃負担が軽く、変動しない点がメリットとしてあげられる。アメリカ村の集積型商業施設の家賃相場は、売り上げ歩合10%_15%(最低売り上げ坪当たり30万円)で、路面店では、坪当たり15〜10万円である。しかし最近、話題のの場所と言うこともあって、値上がり傾向にある。集客性については、ビルインショップのほうが、立地の良さやディベロッパーの販促活動により、集客性はよい。堀江については、心斎橋の駅から歩いて10分ぐらいかかり、わざわざ行くという感は拭えない。

北堀江 カフェ 第二のメリットは、ロケーションすなわち、歴史・文化・自然・無目的空間(公園、広場)等の要素を取り入れることが可能である。特に堀江は、道幅も広く、緑や公園もあり、東京の原宿・代官山のロケーションと似たところがあることから、東京のセレクトショップの大阪進出の場所として注目されている。

 第三に、路面店は店舗デザインにおいて、外装・内装とも自由な表現が可能で、天井高を変更したり吹き抜けを作ることも可能である。それに比べてビルインショップは。天井高が固定されインテリアの表現に限度があり、大型施設であるため、防災設備、避難設備等にコストがかかる。

 





路面店とビルインショップのメリット・デメリット

 

路面店

ビルインショップ

家賃

家賃が固定で変動しない

売り上げ歩合制が多く、売り上げを上げれば家賃もアップする

集客性

個店レベルでは限度がある。商品や店づくりに話題性があれば、可能性は大

ディベロッパーの販促や企画により、集客性は大きい。しかしテナントにはその代償を要求される。

ロケーション

歴史・文化・自然・無目的空間(公園、広場)等の要素を取り入れることが可能

ハコモノとしての仕掛けられた装置

快適性

個店レベルでは限度がある

ディベロッパー企画運営管理次第で、集客性は大きい。しかし最近コスト高になることから、必ずしも快適と言えな

店づくり

外装・内装とも自由に表現が可能で、天井高を変更したり吹き抜けを作ることも可能

天井だか固定のインテリアには、表現の自由に、限度がある。大型施設には、防災設備、避難設備にコストがかかる。

販促

個店で自由な販促活動が可能

固定費としてビル側に販促費を徴収される。個店の自由な販促活動はコスト高

管理

営業時間や設備において、自由度が大きい

ディベロッパーの色々な規則により、縛られる恐れがある。



店舗デザインの基本       店舗デザインの基礎(店舗レイアウトの基本店舗デザインの進め方・リフォームとリノベーション等)について説明します。
はじめての店づくりのために   初めての店作りで店舗内装工事の相談予算スケジュールについて説明します。
売り上げアップの原理      店舗レイアウト売り上げアップの関係を説明します。
店舗リフォームデザイン      店舗リフォームの注意点について説明します


店舗レイアウトの基本

当サイトでランキング1位のページです。是非ご覧ください。物販店、飲食店、百貨店等の店舗レイアウトについて説明します。店舗設計における平面計画の重要性(売り上げアップ)について説明します。

店舗づくりの進め方

店舗設計の流れをチャートを使って説明します。店舗設計には十分時間を!

リフォームとリノベーション

リフォームとリノベーションの違いとは?店舗内装の改装時期はいつがいいのか?

店づくりのスケジュール

店づくりの計画から完成までどのぐらい時間がかかるのでしょうか?店舗内装工事期間は・・・

照明計画

店舗設計において重要な、照明の基本について説明します。照明計画がデザインだけでなく地球環境問題などエコロジーをも、考えて計画することが重要です。

照明イメージ

CI計画

今店舗デザインで、特に気を使いたいのがグラフィックデザインです。

看板を考える

看板とは何か。写真で名称役割を説明します。店舗設計において、特に重要です。


■当社は、下記の公的機関において専門家登録をしております。安心してご相談ください。


公益法人 ひょうご産業活性化センター
公益法人 とくしま産業振興機構
公益法人 京都高度技術研究所
公益法人 神戸産業振興機構
公益法人 京都産業21
大阪商工会議所 エキスパートバンク
公益財団法人 わかやま産業振興財団
公益法人 三重産業支援センター
独立行政法人 中小企業基盤整備機構

連絡バナー

(有)一級建築士事務所 カジャグーグー

大阪府知事登録(へ)14346号
所在地 〒532-0004 大阪市淀川区西宮原3-2-1 第2ニッケンマンション402号
電話  06−6868−9836 
FAX  06−6868−9848

Q&A グーグーへの質問LINK リンクのページへトップページへ店舗コンサルタント.NETへ |家づくりアトリエサイトへ | 店舗診断サイトへ
ポストメール 相談無料 相談無料バナー メール相談