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お役立ちコラム
動線調査(店舗レイアウトの分析)
- 店舗レイアウト
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動線調査
店舗レイアウトを分析をするためには、動線調査が必要です。実際に動線調査をやってみると、入店者の半分以上が歩いている通路は全体の20%にも満たないのです。10坪の小さいブティックでもお客さんがくまなく回っていないことはよくあることです。お客様が売り場を回らなければ、どんな良い商品があっても、売れないので死に筋商品になってしまいます。そこで、動線調査の方法について説明します。
<動線>というのは、人が歩いた足どりのことである。だからお客様の動線調査は、お客様が店内をどのように歩いたかを線の形で記録し、それを集計して、どの通路を入店者の何パーセントが通っているかを調べるものである。
①どの場所をお客様が通らないか確認し
②その通行量を少ない原因を検討し
③ワンウエイコントロール(客を一定方向にのみ誘導する)対策を検討する
④これらの対策を再び動線調査で、確かめる
本当にお客様は通路を歩かないものである。ところが店側ではほとんど、それに気づいていない。気づいていても、どこをどれだけ通らないか調べようとしない。これでは店舗レイアウトがどうのこうの言っても意味がない。とにかく動線調査をやってみよう。
調査の注意事項
1.記録は100以上集める
2.何日もかかってはダメ
3.開店から閉店まですべての時間しらべる
4.男女、入店時間、出店時間の記入
■動線調査レポート1 動線調査レポート1・ 動線調査レポート2 のページも併せてご覧ください
店舗レイアウト分析
下の調査はある衣料ブティック・雑貨店のの動線調査です。下に分析結果を載せてあります。
●衣料ブティック
第1回動線調査
第2回動線調査
動線調査の結果
■右回り(時計反対回り)の動線が非常に多く、階段下の部分で止まって商品に手を当てている
■店頭だけ見て出て行く人と、奥まで見ていく人と、店の中間まで来る人の割合がの比率である
■店頭の左の雑貨コーナーに行く人が以外と少なく、2か3割くらいの人しか見ていない。また最初にここに来る人は1割である
■店頭のハンガーやディスプレイにふれて入店する人がほとんどである
レイアウト分析
■階段下に客だまりができているが、店頭から見えない。新規の入店の誘引動機 の役目を果たしていない
■雑貨コーナーへの動線が非常に弱い、客だまりもない。このコーナーの強化が 望まれる
■店奥までの回遊性に欠ける。店奥にマグネットスペースが欲しい。奥までの動 線も帰りの動線が早く、ここにもマグネットが欲しい
■店頭のハンガーやディスプレイは効果的だが、店格が落ちないよう注意が必要
●雑貨店
下の調査はある雑貨店店の動線調査結果です。下に分析結果を載せてあります。
動線調査結果と分析
①☆印が少ない。接客販売がされていない。
②赤線分の寄付きが極端に少ない。左側部分の通路幅が75センチ位しかなくお客区様が通れない。
③エントランスでは下の方向から入り、上の方向へ行く人が多い。
④主導線が真ん中に集まり、お店を大きく回遊していない。
■資料ダウンロードのページからどうぞ
■動線調査レポート1のページもご覧くださいこちら